自治体向けソリューション
中山間直接支払制度支援システム
全国の地方自治体が支持する日本で唯一の
交付金請求様式を満たす図面・帳票が自動的に出力できるシステム
主なサービス内容
減少傾向にある農業を守るため、国や地方自治体が支援する「中山間直接支払制度」。
ですが、制度を活用するために膨大で複雑な知識と労力を必要とし、
図面や帳票を別々のソフトで作成管理しています。
こうした「中山間直接支払制度」の煩雑な作業を一気に軽減し、一元管理できるのが本システムです。
- 図面を作図する過程で帳票を作成して一元管理が可能
- パソコン上で、距離・面積・傾斜の測定と判定が可能
- 自動で交付金が算出されるので面倒な計算は不要
- エラーチェック機能で制度から外れた申請を防止
- DSシート(様式1)の情報がシステム内で管理
- 農地・農業施設の情報管理で会計実地検査も安心対応
- バックアップ復元機能で経年変化による申請内容確認
サービスの特徴
集落協定図の作成
これまで該当区画の図示や地図画像の作成など、煩雑な作業が多かった「集落協定図の作成」も、わずか9つの手順で完了。協定図を作成すると同時に、帳票データも完成させることができます。
帳票の作成・出力
補助金申請や事務処理に必要な帳票を、国指定の様式で作成可能。作成した帳票はExcel形式で保存。開示・閲覧も簡単です。
実施区域位置図の作成
体制整備単価(10割)の必須条件となる実施区域一途の作成。対象区域に対する管理位置、内容などの各種情報を盛り込んだ画像を作成可能。
制度内容との確認
本システムを利用する最大のメリットとも言える機能です。本システムには国が求める要綱に沿った情報登録チェック機能の内蔵により、誤操作・制度上の誤りが合った場合は「エラーリスト」で表示。エラー内容を解決することにより、国が求める要項に沿ったデータを揃えることができます。
現地確認写真の管理も可能
「中山間地域等直接支払制度」では、交付金を受けるために複雑な傾斜角度・面積算出などが必要となります。本システムでは航空写真・地籍図等で現地の状況を確認しながら、規定に沿った内容で自動算出を行うことが可能です。
加算措置の事務処理に対応
超急傾斜加算、広域化加算などの事務処理にも対応していますので、担当者様の書式確認、面倒な計算作業などの苦労を軽減します。
タブレット調査対応機能(Option)
協定地図と野帳用紙で行っていた調査が、タブレットで確認登録でき当システムと連携しています。
GPSを利用しているので、土地勘が無くても地図上の現在位置を表示して調査が可能。協定毎に行っていた調査が、地図を見ながら移動して調査できるので効率的できす。
カメラ撮影画像も農地とリンクして履歴管理ができ、システムに取込んだ後で帳票に出力できます。
衛星画像対応機能(Option)
多くの時間と人数をかけて行っていた農地調査が、衛星画像で確認して解析プログラムで管理状況を判別でき、現地確認調査を大幅に軽減。たくさんの対象農地のある自治体様にとってはコストと時間の削減が行えます。
また、近年頻発する自然災害の時に、災害前と災害後の画像によって状況確認も一目で確認できます。
ひとつに凝縮したイメージ
これまでいくつものアプリケーションを開き、いくつものファイルを開いて資料を確認していた「中山間地域等直接支払制度」関連業務。これを1つのソフトで管理できるようにしたのが本システムです。
資料作成から交付金算出まで、関連業務を本システムひとつで完結させることができます。
いくつものファイルを人の目で確認している環境では、誤読・誤記といったヒューマンエラーが必ず発生します。本システムは関連する資料、図面、申請書といった図面と文書間での連結記帳がが可能。「中山間地域等直接支払制度」運用を可能な限り効率化可能です。
本システムには、画像や個々の該当地の経年情報まですべて蓄積可能。これまで担当者に依存していたために、担当者の異動・退職に際して発生していた膨大な引き継ぎ業務も大幅に軽減できます。
たとえば、該当地区の傾斜や各種経緯など、これまで担当者の記憶・メモなどによって管理されていた副次関連情報も本システムで管理可能。公務員の宿命である異動にも万全の体制で臨めます。
ジーベックの
ソリューションサービスと連携
ジーベックでは「多面的機能支払交付金支援システム」、「字切増高システム」、「空家管理システム」など、自治体関連支援システムをご用意しています。
中山間直接支払制度支援システム
×多面的機能支払交付金 支援システム
「中山間直接支払制度」と連携したシステムで、図面・帳票・計測がパソコンでできる
中山間直接支払制度支援システム
×空家管理支援システム
空家対策の推進に関する特別措置法を踏まえて、自治体で必要な空家管理の基本機能はもちろん空家をトータル的に管理するシステム
導入事例
地方行政M市 様
「中山間地域等直接支払制度」は地方農業を支える大きな力となってきた制度です。その一方で農地の確認・撮影、取り込んでの図面化、数値管理など、1件の申請・資料制作を行うだけでも膨大な作業が必要になります。この作業が本当に大変でした。
こうした苦労は課内でも問題になっていたのですが、我々で業務システムを提案するという発想もなく、エクセルや画像ソフトと日々格闘していました。
そんなときに、ジーベックからの提案を受けました。
決定的だったのはデモで機能を実際に見たときです。私たちが現地で測量し、いろいろなソフトを開いて図面や帳票を作成し、交付金の計算.....とやっていた業務を、ひとつのソフトで完結させられることに驚きました。そこから稟議・決済を行うまで時間を擁しましたが、2020年の「中山間」にとっての大きな節目を切り替えのタイミングとして、このシステムを導入することになりました。
現在、課内で切り替えのためのデモンストレーションを繰り返しています。
このシステムが稼働すれば、非常に便利になると革新しています。
地方行政S市 様
過疎化が進む地方農業にとって、「中山間地域等直接支払制度」は農業従事者の支えとなっている制度です。この制度に向き合うことは地域の農業を支援する行政課としての使命であると考えています。
しかしながら、本制度を運用するためには非常に多くの資料を正確に作成して提出する必要があります。こうした作業が必要だとはわかっているのですが、正直に言って農家さんにとって制度を理解しながら作成していくのはとても大変な作業です。この膨大な作業のため「中山間制度」に抵抗を感じている同職の方は多いと考えます。こうした苦労を大きく軽減してくれるのがこのシステムです。
実際に使用した感想として、多くの時間と神経をすり減らして行っていた制度の判定基準を自動的に計算して交付金を算出できるのが非常に便利でした。また、この制度は経年資料を蓄積し、差分を表現しなければなりませんが、こうした経年差を示す資料の制作も非常に簡単です。とても効率的なシステムだと思います。